家計簿はなんのためにつけるのか?|貯金できない理由は簡単です

家計簿を使って確実に貯金を増やす方法 家計
  • 家計簿をつけているのに、なかなか貯金が増えない
  • 家計簿を使って確実に貯金を増やす方法を知りたい

こういった悩みに対してお答えします。

家計簿はツール(道具)です。

家計簿を一生懸命つけるだけでは、貯金は増えません。

家計簿をツールとして作る方法はこちらの記事で解説しています↓↓

>>【体験談】家計簿を続けるコツは3つある|恐怖を乗り越え現実を見よう

家計簿をつけるだけで満足してしまうケースは多いのですが、せっかく頑張って家計簿をつけているのであれば、活用しないともったいないですね。

この記事では、家計簿をうまく使って、楽に貯金を増やす方法をまとめました。

楽に貯金を増やす手順
  • 収入と支出を明らかにする
  • 必要な貯金額を決める
  • 支出を見直す

貯金を増やす方法そのものは、実はとっても単純で楽なんです。

さっそく紹介していきましょう。

家計簿で収入と支出を明確にする

家計簿で収入と支出を明確にする

まず、スタート地点に立つためにも、月ごとの収入と支出をすべて把握すること。

これができなければ先に進めません。

なので、ここで家計簿が必要になりますね。

紙のノートでも、アプリでも、Excel(エクセル)やNumbers(ナンバーズ)、Googleスプレッドシートといった表計算ソフトのどれでも構いません。

自分に合った方法で、毎月の全ての収入と支出を書き出してみましょう。

年間を通してまとめて計算するより、月ごとに分けて計算すると、ぐっとわかりやすくなります。

順番としては、以下になります。

  1. 毎月の支出の合計を書き出す
  2. 毎月の収入から支出を引き算する

順に解説しますね。

毎月の支出の合計を書き出す

毎月の支出の中で、まず、住宅ローンや家賃、光熱費、保険料、通信費、教育費など、毎月の固定費の正確な金額を出します。

もし、保険料や教育費など、年払いしているものがあれば、12で割って1ヶ月当たりの金額を計算します。

次に、食費や日用品、衣服などにかかる金額を1ヶ月分書き出します。

日用品や衣服、医療費などは月によってバラつきがあると思いますが、とりあえず”ある月”の分で構いません。

ここでは食費の内分けを細かくしたり、日用品の詳細は必要ありません。

外食費やおこづかいも計算してみます。

支出=固定費+食費などの生活費+外食やおこづかい

収入と支出の差を知る

ここで一旦、収入から支出分を引き算してます。

収入ー支出=プラス?orマイナス?

どうですか?

大きくプラスになりますか?それともこの時点でギリギリですか?

大きくプラスになっているのであれば、その分を全て貯金すればいいだけなのですが、おそらく多くの場合はギリギリかマイナスだったりかと思います。

毎月、ギリギリだな。でもなんとか貯金を増やせたらいいんだけど…

では、収入ー支出が大きくプラスにならない場合どうするか?

その前に、貯金についてもう少し具体的に考えてみましょう。

必要な貯金の額を決める

必要な貯金の金額を決めよう

貯金の目的は2つ

貯金を増やすためには、そもそも何のための貯金なのかをはっきりさせておく必要があります。

貯金は大きく分けて2種類。

  1. 具体的に支払い金額や支払い期日が決まっているもの(子どもの教育費、年払いの保険など)
  2. 将来のために当面は使わずに置いておきたいもの

この2種類の貯金をしっかり分けて考えることが、確実に貯金するためのコツになります。

そこで、1の「具体的に支払い金額や支払い期日が決まっているもの」は「積み立て」と考えてみましょう。

例えば、賃貸の家の更新料が2年毎にかかるのであれば、「更新料÷12」の金額を2年間、毎月積み立てます。

あるいは、年に一度、固定資産税を払うのであれば、それを12で割った金額を毎月積み立てるのです。

自動車税なども同じくですね。

将来への貯金は無理のない金額から

全ての経費を毎月積み立てるとなると、月のやりくりが大変すぎて将来の貯金なんてできやしない。それでも月ごとに積み立てないとダメ?

確かに、年間を通して必要になるお金を、すべて月ごとに計算してやりくりするのはかなり大変なことです。

実際はボーナスなどでおぎなう必要があるかもしれません。

ただ、ここでよく考えてみてください。

年間に必要な支出を、月ごとに計算して足りないのであれば、家計は余裕のない状態ということで、将来的な貯金など増えるわけがないのです。

それに、年間に必要な経費を、全て月の収入でやりくりできるのであれば、ボーナスの多くを貯金に回すことができます。

その方が将来的な貯金をグッと増やすことができますよね。

ボーナスに期待できる家庭とそうでない家庭もあるでしょうが、年間を通した支出を具体的に知ることで、将来的な貯金に回せるお金がどれだけあるのかをハッキリと知ることができます

ただし、無理は禁物。

一番大事なのは今の生活なので、仮に、子どもの学費などでお金のかかる時期であれば、当面は月に3千円でも5千円でもいいから将来的な貯金をすればOKです。

いづれ、学費が必要でなくなったら、その分を貯金に回すことができますから。

貯金は生活費とは別の口座へ移しておく

キャッシュレスの時代ではありますが、確実に貯金を増やすには、「積み立て」と「将来的貯金」は全て生活費とは別の口座へ移しましょう。

口座に沢山お金があると、どうしても財布のヒモは緩みます。

ヒトはどんなに気をつけていても、感情に振り回されます。

少し貯金が増えたり、沢山の預金残高を見ると、うれしくなってつい余計なモノを買いたくなってしまうんですよね。

実店舗でもネットバンクでもいいので、専用の口座を作って、そこに貯金をまとめるのもおすすめです。

貯金を増やすための家計簿の作り方は、貯まる家計簿の作り方|誰でもできる簡単3つの手順【家計簿上級編】 で詳しく解説しています。

「積み立て」と「将来的貯金」は専用の口座へ移す

家計簿で点検して支出を見直す

家計簿で点検:貯金を増やすために支出を見直す

支出と貯金(積み立て+将来的な貯金)の金額が明確になったところで、再び家計簿を使って計算してみます。

家計簿の毎月の支出欄に、家賃や住宅ローン、光熱費などの項目の他に、年間を通して(あるいは2年後3年後確実に支払わなければならないもの)の一月分の積み立て額を入れてみます。

このときは、とりあえず「将来的な貯金」は省いておいてOKです。

支出=固定費+生活費+その他支出+積み立て

算出した支出は収入の中に収まっていますか?

収まっているのなら、そこに将来的な貯金を足して、ずーっと貯金し続ければ問題ありません。

でも、支出が収入を超えているのであれば、次のように対処していきましょう。

ガツンと減らせる費目を探す

さて、ここから減らせる支出を探す作業をしていきます。

「貯金しよう」となると、やみくもに「食費を減らそう!」などと考える人は多いのですが、それだとほとんどうまくいきません。

もちろん、小さな節約も大事ですが、労力やストレスをあまりかけずに、効果の大きい節約方法を選びましょう。

ということで、支出を大きく減らせる項目は、次の5つです。

大きく減らせる可能性のある費目
  • 年会費を支払っているのに使っていないサービスの見直し
  • 携帯電話やインターネット回線などの通信費
  • 生命保険や任意で入っている医療保険
  • 子どもの塾や習い事関係
  • 外食費や衣服にかかる費用

年会費を支払っているのに使っていないサービスの見直し

スポーツジムやテレビの有料チャンネルなど、年会費を払っているにも関わらず利用していないサービスはないか、見直しましょう。

家計簿を使って洗いざらい家計を見直すと、このような出費を見つけることができます。

会費が口座から自動引落になっていると、意外と見落としている場合があります。

我が家も以前、テレビの有料チャンネルに2万円くらいの年会費を払っていましたが、ある時あまり利用していないのに、年会費を払っていることに気づき解約しました。

ただ、実際に解約するのにちょっとした手間がかかるので、ついつい先延ばしにしていましたが、こういったことは素早く動くことが大事ですね。

携帯電話やインターネット代

携帯電話をキャリア(大手携帯電話会社)で契約しているのなら、よほどの理由がない限り、今すぐにでも格安スマホに替えましょう。

例え、契約月を過ぎたばかりで違約金がかかる場合でも、3ヶ月〜半年でその分を回収できますよ。

月額2,000円以下で使える格安スマホ5選【実店舗もあり】では、安心して使える格安スマホを紹介しています。携帯代を安くしたい方はぜひご参考にどうぞ。

固定のインターネット回線に関しても、携帯と一緒に契約することで割引きになる会社もあるので探してみるといいかもしれません。

また、パソコンや携帯電話を購入した時に付いているサービスも見直して、使っていないものに関しては解約しましょう。

生命保険や医療保険

生命保険は、子どもが社会人になるまでの保証として考えて、徐々に補償額が減っていく「逓減型」で掛け金を抑えることができます。

我が家もかつて、10年ごとに掛け金が上がるタイプの保険に入っていたことで、家計が危機に瀕したことがありました。

元々、何のために生命保険に入るのかなんて考えたこともなかったのです。

まだ一度も保険の見直しをしていないのなら、ネットでも簡単にできるので、自身の生活スタイルに合ったものを選びましょう。

子どもの塾や習い事

2人の息子を育ててきた経験からすると、家計に響くほどの習い事は必要ありません。

塾に行っていれば安心、というわけでもなはく、要は子ども次第。

それに、今はそれほどお金をかけなくても、勉強の成績アップにつながる動画を提供してくれるサイトも沢山あります。

子どもの教育費をケチる、というわけではありませんが、あれもこれもと習い事に沢山のお金は必要はありません。

外食費と衣服にかかる費用

基本的に外食はレジャーです。

貯金できない人は頻繁に外食します。

「週に一度くらいいいじゃない。息抜きだよ」と。

確かに、息抜きは必要かもしれませんが、外食を息抜きに利用する家計は危険です

一人ならまだしも、家族で、しかも食べ盛りの子どもがいたら結構な額のお金が飛んでいきます。

実は、私もかつては外食こそ最高のストレス解消法だと思い込んでいましたが、それは単なる思い込みでしかないことに気づきました。

高いお金をかけて外食することだけが、ストレス発散の方法ではありません。

特に、新型コロナで外出がままならない昨今は、家にいながら楽しめるサービスが沢山あります。

例えば、U_NEXT なら、動画見放題+マンガや雑誌の見放題が31日間無料で試せます。

家計簿を使った家計の改善のまとめ

家計簿を使って、貯金を増やしたりムダな出費をなくす作業は、長く続けることが第一です。

長続きしない多くの理由は、不必要な我慢をしたりして、無理をしているからです。

なんでもかんでも「節約・倹約」は、逆に健全な家計ではありません。

家計簿で現実を見て「どこにお金をかけてどこを削るのか」ということをはっきりとさせることがポイントです。

どこにお金をかけるのか?というのは、家庭によって違いますから、一律ではありません。

「うちはどういうスタイルで生活していくのか?」

これを決めて家計簿を始めることをおすすめします。

最後に、家計の教科書的な本を紹介して、今回の記事を終わります。

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