
スマホ代を節約したいけど、『格安スマホってなんだか不安…』
この記事では、格安スマホによくある「安すぎて心配」「品質は大丈夫?」「選び方が難しそう」という3つの不安を初心者の方にもわかりやすく解説します。
この記事を読めば、あなたに合う格安スマホの選び方がわかります。
- 格安スマホはどうして安い?
- 格安スマホは通信の速度が遅いって聞いたけど十分に使える?
- 格安スマホは、どうやって選べばいいのかわからない。難しそう…
こういった不安に対する結論はズバリ以下の通り。
では、詳しく解説していきましょう。
格安スマホが安い理由:知らないと損する3つのポイント

ポイント1:仕組み(大手通信会社の回線を借りているから安い)
はじめに、NTTドコモやau(KDDI)、ソフトバンクなどの大手通信会社のことをキャリアと呼びます。(楽天モバイルも2019年10月よりキャリアとなりました)
キャリアは、全国津々浦々に、基地局および通信回線、監視装置といった携帯電話を使うのに必要な設備を全て自前で持っています。
実を言うと、この自前というのも正確ではなくて、基地局や通信設備は元々すべてNTTが用意していたものです。
もちろん、その後、KDDIやソフトバンクが独自で設置した設備もあるのですが、ハード面はNTTに頼っているという現況があります。
ちょっと話が細かくなりすぎましたが、各キャリアは携帯電話の運用に必要な設置の設置や、メンテナンスにお金がかかるので、お客さんにもその分を負担してもらう、ということになります。

それに対して格安スマホ会社は、キャリアが持ってる設備を借りて運用するので、費用がおさえられて、その分お客さんに安く使ってもらうことができるのです。
格安スマホが安い理由は、他社の通信設備を借りているから。
ポイント2:店舗やサポート体制を抑えている
大手キャリアは全国にショップを展開していますが、その人件費や店舗運営費はすべて料金に反映されています。
一方、格安スマホ会社は実店舗をほとんど持たず、オンラインサポートが中心なので、このコストを削減できます。
また、格安スマホ会社では、店舗を持っている場合でも、料金プランがシンプルなどといった理由で料金を抑えることができるのです。
ポイント3:実際にどれくらい安い?
例えば、ひと月のデータ使用量20GBのプランで比較してみると、以下の表のようになります。
プラン名 | 月額料金(税込) | データ容量 | 通信回線 | 通話オプション |
---|---|---|---|---|
ドコモ 5Gギガホ | 7,315円 | 無制限 | 自社回線 | +1,100円で5分かけ放題 |
au 使い放題MAX | 7,238円 | 無制限 | 自社回線 | +880円で5分かけ放題 |
ソフトバンク メリハリ無制限 | 7,238円 | 無制限 | 自社回線 | +880円で5分かけ放題 |
楽天モバイル | 3,278円 | 無制限 | 自社回線 | 標準で国内通話無料 |
IIJmio(ギガプラン) | 2,000円 | 20GB | ドコモ/au回線 | +500円で5分かけ放題 |
mineo(マイピタ) | 2,178円 | 20GB | ドコモ/au/ソフトバンク回線 | +550円で10分かけ放題 |
毎月4,000円以上の違いとなれば、1年を通して5万円以上の差となり、かなり大きい金額です。
格安スマホの品質は大丈夫?:通話品質・通信速度・エリア・
通話品質は変わらない
上も書きましたが、格安スマホはキャリアの通信設備を借りているということから、結局は同じ設備を使って通信しています。
なので、格安スマホだからといって、使っている設備が古いとか性能が悪いということはありません。
また、「090」「080」「070」から発信する音声通話についても、格安スマホだから音質が悪い、とかつながりにくいといったことはありません。
ただし、スマホの搭載されているアプリを使っての通話は、ネット回線を使うことになるので、環境に左右されることがあります。
- データ通信の質が悪いということはない
- 音声通話の質が悪いということはない
- アプリを使っての通話やビデオ通話は環境に左右される
使用する環境(地下、高い建物に囲まれている、混雑している)によって生じる繋がりにくさなどが、キャリアのスマホでも起こり得ることです。
通信速度はキャリアと違う場合もある
回線の仕組みや優先度、使われる「帯域」がキャリアとは違うため、通信速度が遅い場合があります。
1:回線の仕組みによる違い
- 大手キャリア(MNO) → 自社で基地局・回線を持っているため、安定した速度を出しやすい
- 格安スマホ(MVNO) → 大手キャリアの回線を「一部借りて」運営しているため、使える帯域が限られている。
2:混雑時の優先度が違う
通気時間帯(午前7〜9時)やお昼(12〜13時)、夜(18〜22時)は利用者が集中します。
よって、その時間帯、キャリアは自社のユーザーを優先させるため、格安スマホユーザーは、速度制限を受けやすくなります。
3:使われる「帯域」が違う
格安スマホでは、「帯域」というデーターの通り道が、キャリアに比べると狭いため、通信速度に違いがあります。

高速道路をイメージしてみてください。

例えば、3車線あるうちの2車線がNTTドコモの正規契約で使ってる回線。
1車線を複数の格安スマホ会社で使用しているとします。
車の数はそれほど多くない時間帯であれば、どの車線もスムーズに流れます。
ですが、ラッシュの時間帯や週末など車の量が多くなると、どうしても1車線しかない方が混雑がひどくなってしまう、というイメージ。
このように、格安スマホは、通信が増える時間帯や場所で、データ通信の速度が遅いというのは事実です。
「オフィス街でお昼休みに動画を見る」というような使い方を除けば、通信速度を気にする必要はほとんどないと言ってもよいでしょう。
エリアと感じ方
基地局から離れた場所など、電波が届きにくい場所で繋がりにくい、というのはキャリアと同じ。
格安スマホという理由だけで、繋がりにくいということはありません。
ここまで説明してきましたが、通信速度の「遅い」「速い」というのは、使い方や個人的な感じ方で変わってきます。
メールのやり取りや、LINEでのメーッセージの送受信だけであれば、格安スマホで「遅さ」を感じることはほとんどありません。
場所や時間によって、動画やオンラインゲーム、あるいは情報量の多いウェブサイトにアクセスしようとすると、スムーズに表示されない可能性はありますが、私が普段使っていて、それほど困ったことはありません。
通信速度の詳細についてはスマホの基礎の基礎【受信時最大速度って何ですか?】送信速度は関係ないの?でまとめました。
また、楽天モバイルは実際どう?主婦が7年間使った感想 では、楽天モバイルの感想を書いています。
格安スマホは難しい?初心者でも失敗しない選び方

料金プランの選び方

格安スマホの料金プランをどうやって選べばいいのかわからない…
自分にどれくらいのデータ量が必要なのかわからない…
まず、自分がどのようにスマホを使うか?使っているか?を考えてみます。
ひと月のデータ利用量から、自分に合ったプランを選びましょう。
そこで、まず
- 自宅にWi-Fiがあるか
- 外でどれくらいスマホを使うか
この2点をチェックすると、自分に合った最適なプランが見えてきます。
ステップ1:自宅にWi-Fiがあるか確認する
自宅にWi-Fiがある人は、家ではほとんどモバイル通信を使いません。
そのため、外で使う時もLINEやネット検索が中心であれば、3GB〜5GBの低容量のプランで十分です。
一方、Wi-Fiがない場合は、家でもモバイル通信を使うため、家で動画やSNSを使うのであれば、10GB以上のプランを検討するのがおすすめです。
- Wi-Fiがある場合→外出先で動画やゲームをしなければ、月1〜5GBプランで十分
- Wi-Fiがない場合→家でも外でもモバイル通信を使うので、10GB以上が安心
ステップ2:外でスマホをどう使うか考える
外出先でYouTubeを見たり、音楽をストリーミング再生したりする人は、意外とデータ消費が大きいです。
例えば、YouTubeのHD画質で1時間視聴=約1GB。
週に数時間視聴するだけでも、月10GB以上のプランが安心です。
一方、LINEやネット検索、SNSの閲覧程度であれば、3GB〜5GBプランで十分です。
- 動画やゲーム、音楽のストリーミング再生(※)をよく使う→データ消費大→10GB〜無制限
- LINE、メール、ネット検索が中心→データ消費小→1GB〜5GBでOK
※ストリーミング再生:動画や音楽などのデータを受信しながら同時に再生できる方法。よってデータ通信が必要になる。
使い方のタイプ | 月の目安データ量 | おすすめプラン |
---|---|---|
Wi-Fiあり+動画ほぼ見ない | 1GB〜3GB | 最安プランでOK |
Wi-Fiあり+SNS・動画少し | 3GB〜5GB | 標準プランがおすすめ |
Wi-Fiなし+動画・音楽よく使う | 10GB〜20GB | 大容量プランが安心 |
動画ヘビーユーザー | 20GB以上 | 無制限プランが最適 |
料金プランの選び方で大事なこと
料金プランは安ければ安いほどいいわけではありません。
自分のデータ使用量に合わないプランを選ぶと、追加料金が発生したり、逆に容量を余らせて損をしたりすることになります。
「Wi-Fiの有無」と「外での使い方」をチェックして自分に合ったプランを選びましょう。
下の図を参考にしてみてください。

スマホ会社の選び方
自分に合った料金プランがわかったら、次に格安スマホ会社を選びます。
データ量による料金プラン | おすすめの格安スマホ会社 | 向いている人 |
20GB〜無制限プラン | IIJmio(アイアイジェイ・ミオ) | ネット上級者・ヘビーユーザー向け |
5GB〜10GBプラン | mineo(マイネオ) IIJmio | ネットはある程度使える |
5GBプランまで | 楽天モバイル | 初心者〜上級者 |

「ほとんど使わない時や、たくさん使う時もあるし」
「それでも、自分がどのプランに合っているのか全くわからない…」
どうしても迷う場合は、料金プランが統一されている「楽天モバイル」がおすすめです。
1ヶ月のデータ利用量 | 税込価格 |
〜3GBまで | 1,078円 |
3GBを超える分〜20GBまで | 2,178円 |
20GBを超える分〜無制限 | 3,278円 |
不安ならショップでもOK
「どうしてもネットでの契約は不安」という方は、実店舗でもOKです。
- どうしてもネットだけで契約するのは不安…
- その日からすぐに格安スマホを使いたい!
こういった場合は、ショップをおすすめしますが‥
格安スマホの店舗は少なく、また大手キャリアと同じ店舗(auとUQ mobileなど)で扱っている場合は、大手キャリアで契約させられて、結局高い金額に、なんてこともあるので、要注意です。
スマホ代を見直せば年間数万円の節約に

スマホ代を節約したいけれど、品質や使いやすさが不安…
そんな方も、今回ご紹介したポイントを押さえれば安心して格安スマホを選べます。
おすすめの格安スマホ会社 | 特徴 |
IIJmio(アイアイジェイ・ミオ) | 少ないデータ量〜ハードユーザまで 家族割、通話オプションが3種類 |
mineo(マイネオ) | 5GB以上使う方にコスパ◎ |
LINEMO(ラインモ) | LINEのトーク、通話使い放題 |
楽天モバイル | ポイント還元、家族割 無料通話アプリ |
スマホ代を見直すだけで、年間で数万円も節約できる可能性があります。
まずは、ご自身のデータ量をチェックして、あなたにぴったりのプランを見つけてくださいね。
格安スマホは「安い=不便」ではありません。
賢く選べば、品質もサポートも大手キャリアと同じように使えます。
ぜひ、今回のポイントを参考に、あなたに合った格安スマホを見つけてください。