
銀行の預金だけじゃ金利が低いから、投資を始めてみたい。
「投資は失ってもいい金額でやるべき」って言われるけど、毎月1万円なら投資信託や株に投資しても大丈夫かな?
投資を始めようという方にお答えします。
この記事を書いている私は、過去に株や債権、ビジネスへの投資を経験しました。
結果は、株は約7年間でどっこいどっこい。債権はそこそこ順調。ビジネスでは大きく損しました。
失敗も含めた約15年間の投資経験をもとに「投資の初心者にありがちな失敗する考え方」について解説します。
投資初心者が失敗する3つの考え方【大切なお金を失わないために】

投資初心者が失敗する考え方は次の3つ。
- 投資で大儲けしようとする
- 失くなってもいい金額で、と考える
- 自分を投資家と思い込む
投資で大きく儲けようとすると失敗する
投資を始める年齢や家族構成、その時の資産によってある程度の違いはありますが、投資初心者が投資で儲けようとするとほぼ失敗します。
投資では、お金を徐々に増やす可能性はありますが、大きく儲けるなんてのは幻想にすぎません。
仮想通貨や株でたまに大儲けした人が話題になりますが、それはほんのごく一部の人たち。
自分も、などと考えて尋常ではないお金を使うのは、もはや投資ではなく投機=ギャンブルです。
サラリーマン家庭であれば、たとえ家庭全体の年収が1000万円であったとしても、子どもの進学を控えていたりローンがあれば、現金で確実にお金を貯めるのがベスト。
子どもの教育費やローン、現金での貯蓄を除いた残りの中から、少しずつ投資に回せば十分なのです。
「失くなってもいい金額で」と考えるのは危険
ここはちょっとは矛盾してしまうのですが、投資に回すのは、現金での貯金を優先させて、それでも余ったお金の中から無理のない金額にします。
万が一、そうやって投資に回した分がゼロになったとしても生活に影響の出ない金額ということですね。
ただ、ここで一旦立ち止まって考えてみてください。
本当に失くなってもいい金額ってどれくらいでしょう?
千円でも、いや100円でもどこかに落としてしまったとしたら嫌ですよね。
それなのに、ある日数千円〜数万円単位でお金が失くなったらどうでしょう?

いやいや、本当にゼロになることなんてめったにないよ。それにリスクの低い投資信託とか債権に投資すればいいだけだし。
もちろん、ゼロになるリスクのことばかり考えていたら投資なんてできません。
ですが「このお金は本当に半分とかゼロになっても大丈夫なのか?」ということを常に考えることはとても大事です。
「失くなってもいいお金」なんて存在しないのですから。
失くなってもいいお金ではなく、当面は現金で持っていなくても大丈夫なお金を投資に回しましょう。
自分を投資家と思い込むのは危険
例えば、少し勉強して株式投資した後、1ヶ月ほどで予想以上の利益を獲得したとします。

自分、思ってたより素質があるのかも。結構イケるじゃん。投資家に向いてるかもな〜
たとえビギナーズラックだとわかっていても、人の心、正確に言うと”脳”は興奮状態になります。
そこで、自分のことをスジのいい投資家だと勘違いしたり、さらに投資に資金をつぎ込むようになってしまうのは、特別な人に限ったことではなく誰にでも起こり得ることです。
なので、「自分は大丈夫」などと思わないで、前もって「利益が出ても冷静さを保ち、余分な資金をつぎ込むことのないよう」いましめておきましょう。
過去に投資で100万円以上失った話【体験談】

この記事を書いている私は、株式投資を15年前ほど前に始めました。
当時「主婦が株で1億円設けた」なんて本も出ていましたね。
ネット証券がメジャーになってきた頃だったと思います。
始めは12万円くらいのある食品会社の株式を買って、数年で数万円の利益が出ましたが、嬉しくて利益は全て使ってしまいました。
その頃、私は「楽して儲けること」ばかり考え”不労所得”に憧れていました。
そんな折、あるビジネスに出会ったのです。
そこで、株式を売払い、現金を作ってビジネスに使いました。
その時心の中で思っていたのがこんなことです。
これは投資用のお金なのだから投資に使ってよい。
確かに、株式で持っていたのだから投資用の資金です。でもその資金は、子どもの教育費や他のことにも使えたはず。それなのに、投資用だからと自分で自分を納得させてビジネスに使ってしまいました。
結局、そのビジネスはうまくいかず、多くのお金を失うことになります。
詳しいことはプロフィールでも書いていますので、よかったらご覧ください。
今でもその頃のことを思い出して「自分はなんてバカだったんだろう」と反省するのですが、どうにもなりません。
自分で自分を洗脳するように、自分がまさか間違った方向へ進んでいるとは気づきませんでした。
投資は人の心を狂わすこともある
なので、投資用の資金といえども大切なお金です。
投資するときは、回りの信用できる人や家族に必ず相談しましょう。
身近な人に相談できないような商品やビジネスへの投資は、絶対に失敗します。
なぜ2021年の今、投資が流行っているのか?

日本のかつての高度経済成長期、政府は国民に貯金を促しました。
銀行は国民から預かったお金を企業に貸し付ける。
企業は銀行から貸してもらった資金を基に、生産を増やして儲けて社員に給料を支払う。
銀行は貸付けの金利で儲ける。
こういった構図でお金がうまく回っていたのです。
ですが、昨今は企業は当時のように成長しないのでお金が必要ありません。
銀行は貸し付ける相手がいないので儲かりません。
ならば投資用の商品を個人に売って、その手数料で儲けようとするわけです。
これが全てではありませが、国民に投資を促すのは、政府の意向が含まれています。
もちろん、政府が国民を不幸にしようと思って投資を勧めているのではないと思いたいところですが、投資する側も、ただ単に回りにつられて投資をするのではなく、自分で信頼できる情報を得て投資への理解を深める努力が必要となってきます。
苫米地英人氏のこちらの本には、あまり知られてない日本経済の裏事情などが詳しく書かれています。
気になる方はぜひ読んでリスクに見合った資金運用に役立ててください。
最後に、投資初心者が心得ておくべき3つのことをまとめて、本記事を終わりにしたいと思います。
無理のない資金から始める
長期間コツコツと
損した時より儲かった時の方が冷静さを失いやすい
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