- 専業主婦で子育てが一段落したので働きに出たいけど不安
- ずっと専業主婦だった自分にできる仕事が見つかるか不安
- 働くとはいえ、家事や子どもたちとの時間も必要。うまく両立できるか心配
こういった悩みにお答えします。
ちなみに、10年前の私はこんな感じでした。
- 専業主婦歴15年
- 長男15歳(中学3年生)、次男13歳(中学1年生)
- 家計は余裕なし、夫のボーナスで生活費の穴埋め
- 家事や子どもの部活の手伝い、PTA活動を優先させ、自分が働くことは先送り
子どもたちの進学を控えて、さすがにこの状況はヤバイです。
「あぁ、もっと早くから働き始めればよかった…」
と後悔しつつも、少しずつ自分に合った働き方を見つけながら、現在は固定の仕事で夫の扶養からも外れています。
ということで、本題です。
働き始めるのが怖い専業主婦の【支えになる3つの心得】
専業主婦が働き始める際、心得ておきたいことは、以下の3つです。
- プロであることを自覚する
- 職場で友だちを作ろうとしない
- 健康に気をつける
順に説明します。
プロであることを自覚する
パート勤務であろうが、正社員であろうが、給料をもらう以上「プロ」です。
経験がなくても、専業主婦の期間が長かったとしても仕事が始まればプロなんです。
言葉使いや挨拶は、相手に好感を持ってもらえるように明るくハキハキした態度を心がけましょう。
相手に余計な不安を与えるような言動はNG。
プロとしての自覚をもって仕事ができるようになれば、信頼されます。
信頼されれば職場での人間関係も良好になり、自然と働きやすい環境となっていきます。
社会人として、プロとして、責任を持って行動する
職場で友だちを作ろうとしない
職場で友だち作りをしようとする人がいますが、やめた方が無難です。
もちろん、職場の仲間同士の関係が良好なのはすばらしいことですし、あえて喧嘩しろとか仲良くするな、ということではありません。
職場での第一の目的を「友だち作り」にしない、ということです。
例えば「グループに入れてもらえなくて、一人ぼっちでお弁当を食べるのが寂しい…」
こんな風には考えるのはやめましょう。
高校生ですか?って話です。
働きに来ているのですよ。いいじゃないですか、ぼっち弁当。
専業主婦だった頃より減ってしまった自由時間の代わりに、昼休みなどを有効利用しましょう。
職場での第一の目的はきちんと仕事をすること
健康に気をつける
健康に気をつけるというのは、基本中の基本ですが、意外とできない人も多いのです。
度々、体調不良で休むことは職場に迷惑がかかるだけでなく、信頼を落とす要因にもなります。
また、体調不良のまま働いても、職場の仲間に風邪を移したり、自分の体をますます悪化させてしまうなど、いいことが一つもありません。
更に今は新型コロナの感染拡大で、どこの職場においても、より一層注意が必要になっているので、自分の体調を良い状態に保つことは最低限やるべきこと。
とはいえ、人間ですから体調を崩したり病気になることもあるので、絶対に体調不良になるな!ということではありません。
最低限、十分な睡眠とちゃんとした食事で栄養をとって、健康に留意しましょう、ということです。
睡眠と良質な食事をとって健康に気をつける
新しいことを始めるのは誰だって怖い
怖いのは当たり前
働き始めるのが怖い
専業主婦なら誰でもこのように感じて当たり前です。
もちろん「再就職を頭に入れた上で、決まった年数だけ専業主婦」という人もいます。
ですが、結婚や出産を機に、具体的な再就職を考えずに専業主婦になった人は多いです。
5年〜10年以上家庭を第一に考えて生きてきて、「働きに出なきゃ」「そろそろ仕事始めなきゃ」と思いながらも、一歩前に踏み出せない人は沢山います。
なので、まず「怖い」と思ってしまう自分を責めるのを止めましょう。
あなたは臆病でも怠け者でもありません。普通です。
「怖い」は考えても解決しない
では、どうして「怖い」のでしょう?
人は正体のわからないモノや見通せないコトに恐怖心を抱きます。
なので、この「怖い」は次のような不安が複雑に絡んでいると思われます。
- 仕事場の人間関係への不安…嫌な上司や気の合わない同僚がいるんじゃないか?
- 仕事そのものへの不安…ちゃんと覚えられるか?できない奴と思われないか?
- 時間の不安…自分の趣味や家族と過ごす時間がなくなってしまうのでは?
- 体力や健康面の不安…疲れて家事が手抜きにならないか?続けられるのか?
- 失敗することへの不安…すぐに辞めてしまってダメな奴だと思われないか?
でも、これらのことって、考えて結論が出ることではないですよね?
もちろん、仕事の日数や曜日、時間、家族との調整など、ある程度の事前に調べたり段取りすることは必要です。
いきなりフルタイムで働くことだけを考えて不安になったり、夜勤のある仕事を選んで時間や健康面を気にしても意味がないことくらいは誰でもわかります。
おそらく、なんとなくは自分が選びそうな仕事をわかっていながら、不安を抱えているのではないでしょうか?
不安なのは、ある意味、あなたが物事をとても慎重に考えられる人だという証拠です。
だとしたら、そのまま一歩前へ進めば大丈夫。
たとえ、問題が起きたとしても、解決する方法はいくらでもありますから。
「万が一の不安」が現実になった時の具体的な解決方法
万が一、不安なことが現実に起こったとしても、ある程度、解決策を考えておけば大丈夫。
具体的に紹介します。
仕事場の人間関係が最悪…嫌な上司、同僚に悩まされる
どうしても人間関係がうまくいかなかったり、理不尽な扱いを受ける職場なら…
しんどくて耐えられないのなら辞める
「え?いきなり辞めちゃうの?」と思うかもしれませんが、主婦は家庭での大切な仕事も持っているのですよ。
他の所で消耗しているわけにはいきません。
ただし、職場での人間関係や環境の問題は、以下のような方法で、事前に防ぐことができます。
- 面接を受ける際に雰囲気をよく見ておく
- 事前にそこで働く人に話しを聞く
- 口コミを調べる
仕事は焦って決めるのではなく、落ち着いて決める。
これは鉄則ですが、それでも働き始めてみないとわからないことも沢山あります。
「こんなんじゃ続かない…」そう思い悩むのならさっさと辞めてOKです。
しんどくても耐えられそうなら、お金のためと割り切る
とはいえ、人間関係に完璧なんてありません。
合わない人はどこにでもいますし、嫌なことばかり言ってくる人もいるかもしれません。
中には、大した仕事もしてないのに、給料泥棒のような人もいます。
イライラしたり、自分だけ損してるなんて思うこともあるでしょう。
でも、病んでしまうほど深刻でなければ、回りの色々なことに目をつぶってお金を稼ぐことに集中するのもひとつの手です。
「お給料をもらえればコッチのもん」それくらいに割り切ることも時には必要かと。
妙な正義感なんて職場には必要なし。余計なアラ探しをしないことが、長く働き続ける秘訣です。
仕事が難しい…言われたことを忘れる。できない奴と見られるかも
そもそも、専業主婦だった人が、いきなり高度な知識や技術を必要とされる仕事に就くことはほぼないです。
いきなり大事な仕事を任されるんじゃないか?失敗したらどうしよう?
これは取り越し苦労にすぎません。
雇われて働く以上、その人の能力に合った仕事を与えるのが、雇い主の責任です。
ですから、仕事を覚えられるよう、最低限の努力をしていれば問題ありません。
そして、以下の3つは最低でも行うべきです。
- 教えてもらったことをメモに取る
- わからないことは質問する
- 同じ失敗をしないようにする
また、コミュニケーションはとても大事。
- 「おはようございます」「お疲れさまでした」「お先に失礼します」は当然。
- 教えてもらったら「ありがとうございます」
- わからないことがあれば「教えていただきたいのですが」
- 以前、教えてもらったのに忘れてしまった場合は「確認なのですが」
- 失敗したら「申し訳ありません」「すみません」
仕事を始めたての頃は、すべてを覚えきれないことや失敗もあるでしょう。
でもそれらは時間が解決してくれます。
プライドを捨てて、謙虚な気持ちで仕事に取り組むことが何より大事。
ただし、フリーランスのように個人で仕事を請け負って働く場合は、それなりに責任を負う必要があるので、乗り越えるべき壁ととらえましょう。
毎日が時間に追われる…自分の趣味や家族と過ごす時間が少ない
新しいことを始めるのですから、これまでと同じような時間の使い方では当然、余裕がなくなります。
毎日の家事を今まで通りにできなくなったり、趣味に費やす時間が削られるのは避けられないでしょう。
でも、ポイントを抑えて、時間をかけたいところを決めるることで、効率的になります。
大事なのは「限られた時間を何にどう使うか?」を意識すること。
余裕があると、なかなか「時間」の大切さには気づけません。
人は「時間」の使い方と真剣に向き合うようになると、それが自己成長にもつながります。
時間の使い方については、【要約】7つの習慣から学ぶ時間管理|時間に追われない毎日を手に入れる方法 にまとめてあります。
仕事から帰ってくると疲れて何もしたくない
何もしなくていいと思います。
ただ、徐々に体もなれてきますよ。
時短レシピなどを参考にして、夕飯作りだけ少し頑張って、あとは子どもの勉強をみてあげるくらいで十分。
家事はできるだけ簡単に。完璧を目指してイライラすることだけは避けましょう。
食洗機も使って、後片付けを楽にするのもありですね。
ちなみに、私が長年断固として使わなかった食洗機。使ってみると想像以上に便利で「なんでもっと早く買わなかったんだろう」と後悔しました。
食洗機の感想は 3人家族用の食洗機を1年間使った率直な感想【キレイとゆとりはお金で買える】に書いています。
いや、他にもやらなきゃいけない事もあるし、寝るまで目が回りそう…
そうですよね。主婦の仕事は、家に帰ってきても尽きません。
でも、体力的なことは、仕事を続けて日数が経てば、徐々に慣れてきます。
なので、始めは完璧を目指さずに、自分のできる範囲でやっていけばいいのです。
気負いすぎないことが大事ですね。
失敗したら…すぐに辞めてしまってダメな奴だと思われないか?
この上の項目のところで「しんどくて耐えられないのなら辞めよう」と書きました。
すると、このように心配するかもしれません。
子どもに「もう辞めちゃったの?」と、ダメな母親だと思われる。
「今まで気楽に専業主婦してきたから甘く見てるんだ」と夫に思われる。
気持ちはよくわかります。
「専業主婦だからこそ、失敗できない」という考え方もあるかもしれませんが、
でも、いいじゃないですか。失敗したって。
子どもに「心身消耗しても、働き続けることが良いことだ」なんて教えたくないですよね?
数年ぶり、あるいは十数年ぶりに社会に出て働こうとするのですから、うまくいかないコトがあったとしても当然です。
仮に、パートナーから「俺は嫌なことがあっても会社勤めを続けてきた。辞めるなんて甘い!」
そんなことを言われたとしても、その人が仕事を続けて来られたのは、妻であるあなたの支えがあったからこそ。
ブランクを経て働きに出るのと比べること自体ナンセンスです。
なので、プライドや回りの雑音は気にしないで、失敗を前向きに捉えましょう。
実際に専業主婦から働く主婦になって思ったこと
「働こう」と思ったタイミングで働いてみる
人は、他人から言われてやることよりも、自分で選んでやることの方が断然うまくいきますし、長続きします。
私の場合も、働き始めるのが遅かったという反省はありますが、自分で「働きたい」と思ったときに、できる仕事から始めてみました。
もし、夫から「働いて欲しい」と言われて働き始めていたら、何かうまくいかないことがあった時に夫のせいにしていたかもしれません。
もちろん、家計のために否応なく働き始めるケースも多いと思いますが、それでも「あ、私、働かなきゃ!」と思ったタイミングを逃さずチャレンジすることが大事です。
収入が増えると、ムダな出費も減る事実
自分で働いて収入を得ると、家計が本当に楽になりました。
私のお給料は、ほぼ子どもたちの学費に当てましたが、おかげで子どもたちを大学へ行かせることができました。
更に、少しでも自分で自由に使えるお金があることは、心の余裕につながります。
ただ、だからといって以前よりムダな出費が増えるということはありませんでした。
逆に、自分の時給に置きかえて物の値段を見ることで、冷静な買い物ができます。
例えば1万円の商品を買おうとする場合。
それまでは「手持ちのお金があるかないか?」で判断していましたが、働くようになってからは「1日働いて得たお金で買う価値があるか」という判断基準ができました。
他にも、自分も家計を支えているという自覚が、夫との関係を平等にさせてくれました。
専業主婦だった頃は、どうしても「自分は養ってもらっている」という、ちょっと卑屈な感覚があったのです。
今日が人生で一番若い日
専業主婦が働き始めようとすると、自分の中にだけでもいくつものハードルがあります。
でも、今は人生100年とも言われている時代。
何でもチャレンジして経験を積んだ方が、楽しい人生を送れる可能性が高まります。
もし、ちょっとでも自分に中に「働こうかな?」という気持ちが芽生えているのであればチャンスです。
ぜひ、一歩を踏み出してみてはいかがでしょう?
専業主婦に向いている仕事については、ブランクが長い専業主婦向け|仕事を見つける方法【失敗談あり】 にて詳しく書いているので、ぜひ参考にしてください。
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